結論からお伝えします。

健康はゴールではありません。
健康とは、企業と人の「選択肢を増やすための資源」です。

多くの経営者が「健康経営をやったほうが良いよね」と感じています。
認定取得、制度整備、イベント実施——
どれも間違いではありません。

けれど、ひとつ立ち止まって考えてみてください。健康であれば、本当にそれでいいのでしょうか。


健康=ゴールではなく「自由をつくる前提条件」

体調が悪いとき。
心が沈んでいるとき。

人は、判断力を失い、余裕をなくし、
「本当はこうしたい」という選択肢を手放していきます。

働く自由
挑戦する自由
人を大切にする余白

それらはすべて、健康という土台の上にしか成り立ちません。

だからEnLinksではこう考えます。

健康とは、成果のための手段であり、
自由と可能性を支える前提条件である。


健康とは「不調がないこと」ではない

健康という言葉は、どうしても
「病気がない」「数値が正常」という文脈で語られがちです。

・風邪をひかない
・血圧や血糖が基準値内
・痛みがない

もちろん大切です。
しかし、それは最低限の健康にすぎません。

WHO(世界保健機関)は、健康をこう定義しています。

健康とは、病気がない状態を超えたもの

そこには次の要素が含まれます。

  • 心の状態
  • 身体の状態
  • 人とのつながり
  • 役割や居場所
  • 意味・目的を感じられているか

これらがバランスよく保たれ、
「自分らしく生きられている状態」
それが本来の健康です。


健康は「状態」ではなく“資源(リソース)”である

ここで、視点を少し変えてみたいと思います。

健康を「資源」として捉えると、
見えてくる景色がガラッと変わります。

健康は資源だからこそ——

  • 使うことができる
  • 減ることもある
  • 補うことができる
  • 投資すれば、育てることができる

つまり、

「病気にならないための健康」から
「未来を創るための健康」へ。

この転換こそが、EnLinksが提唱する
ホリスティック健康経営の出発点です。


企業の健康も、個人の健康と同じ構造を持っている

個人に心と身体があるように、
企業にも“状態”があります。

  • 人間関係
  • 組織風土
  • コミュニケーション
  • 生産性
  • 役割分担
  • 意味・目的の共有

これらのバランスが崩れたとき、
企業にも「不調」が現れます。

離職が続く
現場の空気が重い
数字が伸びない

けれど、それは必ずしも
「悪いこと」ではありません。

それは、
企業の“治る力(Self-healing)”が働き始める前兆
であることも多いのです。


本当の健康経営とは「選択肢を増やす経営」

経営者と従業員が健康であるとき、
企業には次のような変化が起こります。

  • 判断の質が上がる
  • 生産性が自然に高まる
  • 新しい発想が生まれる
  • 人を大切にする余白が生まれる
  • 挑戦できる組織になる

つまり——

健康とは、企業にとっての「選択肢の数」。

制度の多さではなく、
イベントの回数でもなく、

「選べる未来の幅」をどれだけ持てるか。
それが、EnLinksが考える健康経営です。


まずは、この問いから始めてください

本当の健康経営は、
施策の前に「問い」から始まります。

  • 私たちは、何のために健康でありたいのか
  • 健康な組織であることで、どんな未来をつくりたいのか
  • 健康という資源を、どう使い、どう育てたいのか

この問いが言語化されたとき、
健康経営は「やらされ仕事」ではなく、

企業理念を実現するための
根源的な経営戦略
へと変わっていきます。


🌿 あなたの会社は、どれだけ「治る力」を持っていますか?

健康は、組織にとっても
選択肢を増やすための大切な資源です。

まずは、今の状態を客観的に知ることから始めてみませんか。

中小企業のためのホリスティック健康経営《無料チェック》
(1分・自動診断/強み・課題・優先ポイントを可視化)

無料セミナー(月4〜6回開催)はこちら
健康経営を「制度」で終わらせないための、実践的な60分


次回予告|第2話

「なぜ健康は“コスト”ではなく“経営資源”なのか?」
数字と現場、両方の視点から解き明かします。