結論

健康経営は、数字を直接いじる取り組みではありません。
数字を生み出す“関係性”を整える取り組みです。

  • 離職率の改善
  • 生産性の向上
  • 休職者の減少
  • 業績の安定
    これらの数字はすべて結果であり、
    スタート地点ではありません。

にもかかわらず多くの企業では、
健康経営を “数字改善のための手段” として扱ってしまいます。

これが、健康経営が表面的に終わる最大の理由です。


数字を変えたいなら、数字ではなく「関係性」を整える

数字は、関係性が整った“あとに”変わります。

  • 人と人
  • 上司と部下
  • 経営者と社員
  • 部署と部署
  • 個人と組織
  • 個人と仕事内容

この 「関係性の質」 が高まると、
自然と数字はあとからついてきます。

逆に言えば……

関係性の質が低いまま数字だけ追っても、
人も組織も動きません。


関係性が悪いと、なぜ数字が落ちるのか?

関係性が乱れると、
次のような連鎖が起きます。

  • 情報が届かない
  • 誤解が増える
  • 相談が遅れる
  • エラーが増える
  • 協力しにくくなる
  • 離職の予兆が見えにくい

これは、“個々の能力が低い”のではなく、
つながりの質が悪いだけです。

この状態で数字を追っても、
改善は一時的で終わります。


健康経営が扱うのは「関係性のエネルギー」

健康経営というと、
どうしても身体やメンタルの話に思われがちですが、
EnLinksの考える健康経営の中心は “関係性” です。

人が健康であると……

  • 相手の話を聞ける
  • 自分の状態を説明できる
  • 感情に余裕が生まれる
  • 判断の精度が上がる
  • コミュニケーションの負荷が減る

結果として、
人と人のつながりが軽く、柔らかくなります。

人が変われば、関係性が変わる。
関係性が変われば、組織の流れが変わる。

この順番が重要です。


経営者の健康が「組織の関係性」に直結する理由

意外と見落とされがちですが、

経営者の健康=組織の空気

です。

  • 経営者が疲れている → 現場も緊張する
  • 経営者が元気 → 現場に安心感が広がる
  • 経営者が整っている → 組織の言語が整う

これは「偶然」ではありません。
組織は無意識に 経営者の状態をトレースするからです。

そのため、
健康経営のスタート地点は
経営者の健康観 × 在り方
といっても過言ではありません。


関係性が整うと「数字の前に」変わること

関係性が変わると、
数字の前に、次のような“流れの変化”が起きます。

  • 相談が早くなる
  • 誤解が減る
  • 会話が滑らかになる
  • 協力が自然に起きる
  • 改善案が増える
  • 現場の空気が軽くなる

これらはすべて、
組織の治癒力(Self-healing)が高まっている証拠。

数字は、このあとについてきます。


健康経営は「関係性のデザイン」である

健康経営は“制度の導入”ではなく、
人と組織の 関係性をデザインする経営手法です。

  • 心理的安全性
  • 承認
  • 透明性
  • 情報の流れ
  • 経営者の在り方

これらを整えることで、
人は力を発揮し、
組織は自然に動き始めます。

制度はその“支える器”であって、
主役ではありません。


今、あなたの会社の関係性はどの段階にありますか?

数字を追う前に、
ぜひ一度この問いに向き合ってみてください。

  • 人と人は話せているか?
  • 誤解や遠慮は残っていないか?
  • 経営者の健康観はどんな影響を与えているか?
  • 情報はスムーズに流れているか?

この問いが揃ったとき、
健康経営は制度から“本質的な組織づくり”に変わります。


あなたの会社は、どれだけ“治る力”を持っていますか?

健康は、個人だけでなく“組織そのもの”の資源です。
まずは、今の状態を「良い・悪い」ではなく、客観的に1分で可視化してみませんか?


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次回予告|第7話

健康経営は“やること”ではなく“気づくこと”である
― 見える世界が変わると行動が変わる。